SHIINBLOG

日韓夫婦のきままな海外暮らし

ベルリン→ミュンヘン 現在は韓国ソウルで生活中。海外生活の日常を綴っています。

イタリア旅行記*まさかのナポリで足止め!ナポリからアマルフィへの行き方って?*

朝8時すぎのレジョナーレに乗ってこの旅の目的地ナポリへ向かいます。

 
Vedi Napoli e poi muori
ナポリを見て死ね
 
あまりにも有名な言葉です
青い空と海、ピザ、そしてパンツェッタ・ジローラモの故郷。笑
そのくらいしか知らないが、いったいどんな街なのだろうか
 
 
前日ローマ市内を動きすぎて疲れたせいか
ナポリ行きの電車の時間をなんとなーく調べて寝てしまったため、
ホテルをだいたい8時前に出れば間に合うだろうと思い用意をする。
それでも逃してしまったら今日の計画が色々と狂ってしまうので再度調べてみると、
ナポリ行きのレジョナーレは8時5分の電車であった…
 
やべぇ眠い…
でもそんなこと言ってられない。。。
そこから急いで用意してフロントに荷物を預け、
駆け足でテルミニ駅へ
ホテルが駅近なのも功を奏して若干息切れ気味ですが無事にナポリ行きに乗車。
ナポリまでは2時間半の各駅停車の旅です。
 
途中海沿いを走ったりと景色が綺麗です。
 
 

Napoli Centrale ナポリ中央駅

中央駅は大きくて近代的。
ちなみに今回の旅、
実は最終目的地はナポリではなく更にその先にある「アマルフィ」なのですが
こちらも準備不足だったため、とりあえずwifiを求めてカフェへ。
いつもいきあたりばったりというか、
私が目的地を決めて、
その後詳細を妻に決めてもらうのが私たちのスタイル。
妻のほうが情報収集には長けているので。
という言い訳です笑
 
カフェでアマルフィについて色々と調べて行くうちにお互い口数が少なくなっていきます。
しまいには頭を抱えるという事態。
というのもナポリからアマルフィへは途中ソレントまで電車(片道4€)で行き、
さらにバス(片道3.6€)に乗り換えて行かなければならないそうで、
乗り換えなど本当にスムーズにいって片道合計2時間です。
 
「はぁ??」
「そんな話し聞いてへんで」
 
えぇ、ちゃんと調べましょう。
 
「地図で見たらアマルフィ近いんやけどなぁ」
 
とごねてみますが意味のないこと。
 
さらに私達はローマからの日帰りなので夜には再びローマへ帰らなければいけません
遅くとも19時にはナポリに帰ってきたい!
今の時刻11時半…
移動時間を考えるとアマルフィに滞在できる時間は最大3時間。
楽しむにはあまりにも時間が少ない。。。
 
「無理よね。」
 
重なった言葉がむなしく響きました。
 
帰ってきたらナポリで晩ごはん〜♪
なんて考えてましたが、んなものもってのほか。
それでも諦められず散々迷った挙句、
遅れた時のリスクなど考えて泣く泣くアマルフィは諦めることに。
 
「じゃあかわりにどうするよ?」
「んーカプリ島行く?」
「おっ!ええね!」
 
アマルフィのことはすっかり忘れ、新しい目的地のカプリ島にウキウキ!
 
調べてみるとカプリ島へはナポリの港からフェリーが出ているようなので、とりあえずそちらへ急いで行ってみることに。
 
カプリ島には有名な「青の洞窟」があります。
元々アマルフィカプリ島かで迷っていたので行けるなら行ってみたい!
そう心躍らせながらガリバルディ駅から地下鉄に乗って港へ。

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途中見つけたヌオーヴォ城
結婚式かなにかのイベント?盛り上がっていました。
 
さて港でカプリ島行きのフェリーを探します。
海岸クルーズなどの観光も有名なので船会社がたくさんあります。
中にはアマルフィ行きの便もありましたが、気持ちはすでにカプリ!
 
「裏切ったのはオマエだよ、アマルフィ。」
 
と言わんばかりに見向きもせずにカプリ行きを探す。
カプリ島行きはやはりメジャーな路線なのかすぐに見つかりました。
 
地球の歩き方に書いてあったのは片道7€ほど。
 
「2人で往復しても28€だね!」
 
予算範囲内です。
一応買う前に値段は確認してみないといけません。
 
「なんぼか聞いてくるわ(^^)!」
 
と駆け出した瞬間に嫌でも目に飛び込んでくるものがありました。
 

『Capri 25€』

 

持っていた地球の歩き方を強く握りしめた。

 

予算オーバーです。

 

妻のほうを振り返り

 

「無理だ。」

 

話しが違います。

2度裏切られた気持ちです。

書いてることが違う!!笑

 
 
遠いカプリを眺め呆然と立ち尽くす2人
 
本当ならばこんな景色や

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こんな景色も見れたはず…

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なんだか踏んだり蹴ったりです。
ただこういうときは妻のほうがしっかりしているというか強いというか、
 
「ならナポリ観光したらいいじゃん」
 
えらいよ。
私はやってられるか!!となかば自暴自棄になっていましたが。
それでも少し時間が経つと冷静になり、
まぁナポリも悪くないかと妻の言うとおりナポリを楽しむ事にしました。
 
 
 さてすったもんだありましたが気づけばお昼過ぎ。
とりあえず昼ご飯でも食べに市街地へ
 

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海岸線から上がってくると大きな広場がありました。
プレビシート広場というそうです。
めちゃくちゃ広いです!
 
この広場の近くにマルゲリータ発祥の有名店があるらしくそこへ向かいました。
 
 

Brandi ブランディ


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細い路地にある店ですがガイドブックにもだいたい載ってる店なので見つけるのは簡単だと思います。
イタリア王国のマリゲリータ王妃?に
バジル(緑)
モッツァレラ(白)
トマト(赤)
のイタリア国旗に見立てて出したことが始まりだそうです。

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店内ではオジサンの素敵な演奏で退屈しませんでした。
イタリア人は普段でもジャケットを着たりと粋なオシャレさんが多いです
他のヨーロッパの人は結構どうでもいいような格好をしている人が多いので、
イタリアの観光地でイタリア人かそうでないか見分けるときは服装を見たらわかります。

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ナポリといえばピッツァ!!
しかもマルゲリータ発祥のお店で食べる!
贅沢ですね〜
 
ナポリピッツァのモチっとした食感がたまりません(๑´ڡ`๑)
シンプルですがとても美味しいです
赤ワインがよく合います。
 
この時点で無理してアマルフィやカプリに行かなくて良かったと思えましたのでした。

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こんな窯で焼いていました。
 

 
 

Gambrinus ガンブリヌス


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食後はカフェ
ヨーロッパに来てから私達の定番となりつつあります。
というより前回のイタリア旅行で食後のエスプレッソがこれほどスッキリするものなのか!ということに気付いたからです
しかも日本と違って安いので気軽にイタリア人になった気分で飲めます。
 
このカフェはナポリで1番有名かつ歴史あるカフェです。
イタリアの3大カフェと言われる
ローマの「グレコ」
ベネチア「フローリアン」
パドヴァ「ペドロッキ」
 
フローリアンだけ行けてないんです…
あそこあまりにも高い
サンマルコ広場に面してるのもありますが。
このガンブリヌスもそれに並ぶくらいの伝統あるカフェなのです

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混んでいたので今回はカウンターでクイッと
カウンターならやっぱり安いです
1.5€でした
こういった歴史ある有名店は座ってしまうとエスプレッソでも6〜7€くらいとられます
フローリアンにもこんなカウンターがあったら行ったのになぁ

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大変賑わっております
 

 
さてお腹もいっぱいになったところで街歩きです。
地図を見ると近くに格子状に道路が入り組んでいる
 
「スペイン地区」
 
というエリアを見つけたのでなんだか面白そうなので行ってみることにしました。
 
↓スペイン地区の詳しい記事はこちら↓


Spacca Napoli スパッカナポリ


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スペイン地区の坂道を一気に下ってメインストリートのスパッカナポリ
ナポリの街を東西にズドンと分ける通りで教会やお土産屋などが連なっています

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路地を歩いてみるとこんなデブ犬がいました笑
なんだか哀愁がありますね~

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とても人懐っこい犬で近寄ると私の足に顔をスリスリ
しかし前足でしっかりと私のつま先を踏んでおり、
このデブ犬が相当なデブだということを身をもって感じました。

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重たいぜ!!

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飼い主が一緒に撮ってくれというので1枚。
 

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スパッカナポリもスペイン地区と同じように路地が広がっており、
ちょっと路地にはいってみると生活感満載の洗濯物がはためく景色が見れたりします
 
 

Duomo ドゥオーモ


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ナポリのドゥオーモにもしっかりと行ってきました。
まぁイタリアの教会はどこ見ても豪華です

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天井も綺麗
こういった建築を見るたびに昔は機械などなかったのによく作ったもんだと感心させられます。
 
 
ローマに帰る前にスパッカナポリにあるパスタ屋さんでお土産を買ってから駅へ向かいました

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このパスタ屋さん、古い地球の歩き方を見せてきて
 
「ジャポネーゼ!カモン!!」
 
と色々と商品紹介をしてきました笑
かなりしつこめのウザい感じですが
YouTubeでわざわざペペロンチーノの作り方を教えてくれたりとなかなか面白いオッサンだったのでペペロンチーノセットを買ってあげました笑
カラスミとトウガラシペーストとパスタ、そしてトリュフ入りのピーナッツ
どれも美味しかったです!
 
 
またスパッカナポリから中央駅まで行く道中で気をつけなければいけないエリアがあります。
それがフォルチェッラという地区です。
スパッカナポリの東端が大きな警察署になっているのですが、
その警察署の裏手からガリバルディ広場にかけてはイタリアマフィアのカモッラが本拠地としているようなので立ち入らないほうがよさそうです。
私たちは何も知らずに歩いてしまいました。
ここを通ったほうが近いんですよ笑
 
さてそんな危険地区とは知らずにフォルチェッラを突き抜け、無事に中央駅に到着。
イタリア最後の晩餐はローマの昨晩行った激安レストランへ
ナポリに別れを告げて再び各駅停車の旅です。
 
ナポリ、良かったです。
計画は変わりましたがナポリにしてよかったなと
歴史香る華やかなイタリアとはまた違い、庶民の生活感が見えるなんだか人間臭い街でした。機会があればまたじっくり行ってみたいなと思える街です。
 
ローマへの道程、途中車両が故障したりして結局4時間くらいかかってしまいました。
まぁこれもイタリアらしいのかな。
 
カルロメンタで今日はコース料理です!
とはいっても激安店なので1人13€です笑
前菜、パスタ、メイン、ドルチェ
安すぎますね!
1週間の旅行を癒やしてくれるようなコスパです。
 
 
次の日、帰ってきたベルリンはすっかり秋の空気になっていました
夏のナポリから秋のベルリン
日もだんだんと短くなって少し寂しい気持ちにもなります
 
妻と2人で「イタリアいいなー」を最近連呼しているのでドイツ生活が終わったらイタリアへ行くかもしれません笑
それぐらい大好きな国になりました。