『アンペルマン』が教えてくれる東西ベルリンの痕跡
ベルリンに来たことのある人ならば必ず目にしたことのあるこのキャラクター
『アンペルマン』
っていいます
このアンペルマンのキャラクターグッズというのが今やベルリンの定番お土産となっています
「アンペルマンってなんぞや?」
という方のために
【アンペルマンとは?】
アンペルマンとは旧東ドイツ時代の東ベルリンで1969年から設置された信号機の人形の電飾のことです。東西統一後、旧西ドイツ規格の信号機に統一が決まっていたところ、この旧東ドイツのアンペルマンが可愛らしいというので『アンペルマンを救え』運動なるものまで起こり、結果的に旧東ドイツを中心にこのアンペルマンデザインの信号機が多く残っています。さらにキャラクターとして人気がでたこともあって旧西ドイツの都市でも新たに設置されてるところがあるらしい
実際のアンペルマン
専門店はウンター・デン・リンデンとハッケシャー・マルクトにそれぞれ1店舗あります
ありとあらゆるお土産が売ってます!
世界の信号機を展示していたり
日本の信号機もありますね!ちょっと古いタイプですけど
ウンター・デン・リンデンのショップにはカフェも併設されていて、信号機に囲まれながらコーヒーを頂くというシュールな体験もできます
少し話が変わりますが
皆さん冷戦時代ドイツ国内だけでなくベルリンも東西に分割されていたことを知っていますか?
そう、こんなかんじ
勘違いされている方もいると思いますが、あの有名な『ベルリンの壁』は東ドイツに囲まれた西ベルリンを取り囲む包囲壁だったんです
その壁の痕跡もいまやわずかとなっていますが、先ほど申し上げた『アンペルマン』でこの東西の境界線がわかるんです(^_^)
旧東ベルリンにある信号機がこちら
先ほども紹介したアンペルマンですね
一方旧西ベルリンの信号機がこちら
全然違うんです
こっちはスラーっとした大人をイメージさせます
ちょうどベルリンの壁があった場所を境界線に、信号機の種類が変わるんです!
地図で見るとこんなかんじ
東西統一から25年が経ち、痕跡も見えにくくなっている中でこうした名残が見れるのは面白いかもしれません